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‘そば’の健康食としての意味

2017-12-24
鹿沼で購入した板荷そば粉で打った麺
自家製ジネンジョを使った蕎麦
自家製コンニャクを使った蕎麦
 鹿沼で購入した板荷そば粉で打った麺   自家製ジネンジョを使った蕎麦     自家製コンニャクを使った蕎麦
 
  そばは中国雲南省辺りが起源とされ、日本には3000年ほど前に伝わったようです。これは縄文晩期に相当し、古代から日本の主食となってきました。縄文晩期にはコメも伝わり、弥生時代にはコメに取って代わられましたが、やはり山間地ではソバが主体であったと想像されます。古代人の健康を支えたのは穀物を全粒用いたからです。製粉技術が発達していなかった古代では擂り潰す程度のことしかできなかったからです。果物にしても穀物にしても栄養が集中しているのは皮と種です。ソバの場合は粗皮を剥いた実の回りにある甘皮と呼ばれる部分と、子葉と呼ばれる種の部分の両方を現代でも全部使います(さらしな粉だけはほとんどデンプンのみ)。そして重要なのは、ソバには炭水化物だけではなく、タンパク質も繊維素も豊富に含まれているということです。特に繊維素は甘皮に多く、通常のそば粉である全粒粉にはこれらが全て含まれます。南雲クリニックの南雲吉則医師が著書でゴボウやエゴマを勧めているのは、特に繊維素の重要性を認識しているからです。
 
  また健康を保つには古代人と同様に「寒さ・飢え」に耐えることが重要だと南雲先生は言います。氏は一日一食で515kcalしか摂取していないそうです。ノムさんもつい数ヵ月前まで同じことをしていましたが、最近は朝に牛乳に入れたフルグラ(フルーツグラノーラ:全粒果物の意味)を50g摂っています。ビタミンなどの補給の意味合いです。ですが後は普通の量の夕食だけです。お陰で30才レベルの体型と数年間医者に行っていないという健康を維持しています。これは南雲先生の真似をしたわけではなく、自分が編み出した健康法であって、そばを1週間に少なくとも2回は食べているというのも、その健康維持に良い影響を与えていることでしょう。
 
  なぜ繊維素が人の健康に重要かと言うことが、最近のNHKの番組で数度にわたって紹介されました。従来繊維素は整腸に役立つが消化されずに便となって出ていくと考えられてきましたが、近年の目覚ましい研究成果から、繊維素は腸内細菌によって消化され、短鎖脂肪酸(酢酸など)や各種有効成分が作り出されていることが分かりました。便の主成分はむしろこれら腸内細菌の死骸と脱落した腸内壁なのだそうです。腸内細菌が作り出すこれらの物質が癌の予防や各種成人病の予防に大きな役割を果たしていることも分かってきました。
 
  ですが人の腸内細菌のバランスは人によって大きく異なり、良い状態である人は健康になり、悪い状態の人は病気になるという事も分かってきました。性格すら腸内細菌のバランスで変わる可能性も指摘されてきています。そこで腸内細菌のバランスが良い状態の人の便を病気の人の腸に送り込むという「便移植」という画期的な治療法も生まれ、難病に苦しんでいた人が翌日には元気に歩けるようになったという奇跡も起こっています。自分がいくら努力しても健康になれないという人には試みる価値はあるでしょうし、将来の医療はこれが主流になるかもしれません。ですが腸内細菌のバランスを良好に保つためにはその後の食事に注意しなければなりません。最も重要なのが繊維素を大量に摂ることです。古代人は自然にそのことができていましたが、現代人は精米・精白小麦粉・糖・油といった最悪の材料を使った食事をしているため、繊維素が圧倒的に不足しています。高価なサプリメントや緑色のジュースを購入して繊維素を補給することもできますが、それよりも安上がりに日常の食物をバランスよく摂取する方が健康的です。そのためにも繊維素やルチンを多く含むそばを食事に取り入れ、そば茶・昆布茶・ゴボウ茶などを飲用すると良いでしょう。他には少量のバターや乳製品、流行りの乳酸菌飲料も良いでしょう。ですが、私は何でも食べるようにしており、脂っこいものも好きですし、特に固いものを好みます。歯を健康に維持するためには古代人を真似て固いものを食べるのが良いからです。
 
  皆さんも是非、1週間に1度はそばを食べるような習慣を付けてください。
 
  なお、似たような記事ですが、そば仲間の方は【そば仲間用:近況・ニュース】もご覧ください。