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「そば道」について思う

2018-01-08
  「たかがそば、されどそば」と言われる蕎麦の世界。ですがそば打ちともなるとはやりそれなりの経験も技術も必要です。ノムさんの最初の4、5回の蕎麦は「スプーンそば」というしかないような代物でした。それを無理矢理家内に食べさせた結果、今に至るまで家内はそばを食べなくなってしまいました。決して嫌いになった訳ではないようで、試食に一口だけ付き合うことはあります。なかなか的確な指摘をしてくれるので、判断に迷ったときは意見を聞きます。
 
  まだ修行は短い方で、8年目に入るところですが、最近はそば打ちを通して自分を磨くということを心掛けています。例えば自宅で独りで打つ時にも一礼をしてから打つとか、キビキビした動作を身に付けるために風呂に入るときに衣服の脱着にどのくらいの時間が掛かっているか計測したり、動作を滑らかにするために種々の体操を工夫したりとかです。また常日頃から気持ちを穏やかに保つように心がけています。
 
  そんな自分なりの修行が「そば道」とどう関係しているのかは分かりませんが、四段を取った頃から講習会で言われてきたこともあって最近考え始めています。もし自分がそば打ちをしていて無心になれたなら「悟りを開いた」と言えるのかもしれないなとか、ソバの実なりそば粉を見て会話できるようになれば、それが「道を究めた」ことなのかな、とか考えます。それは以前やっていた弓道に於いて、奇跡的な悟りの境地というものがあることを知っているからです(体験はしていません)。この話については長くなるので省きますが、ぜひ書いてみたい逸話です。
 
  いずれにしても年頭に当たって、改めて五段を目指す心意気として、そば道を意識せずにその精神を実現していきたいものだと思っています。