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足利の根本忠明氏が下野新聞に紹介されました(4月20日)

2016-04-20
          右写真は「下野新聞4月20日・県南・両毛版」より転載
 
   足利の「蕎遊庵」店主の根本忠明氏(61)はさきごろエンボス麺棒を発明して特許を取得しましたが、それを記念して店で発表会を行いました。その様子は下野新聞の県南・両毛版に掲載されましたので、概略を採録します。
 『西宮町のそば店「蕎遊庵」の店主根本忠明さんは19日、特許を取得した自作の麺棒とのし板の実演発表を行った。表面に不均一な凹凸を付けるエンボス加工を施したもので、ひびを防ぎ薄くても丈夫な生地ができるのが特徴という。根本さんは「足利のそばの新たな魅力を発信したい」と意欲を示した。
  根本さんは2007年、蕎遊庵を開店。使う道具はすべて手作りにこだわってきた。エンボス加工の道具は、「たまたま磨く前の凹凸を付けたままの麺棒を使ったら薄い生地ができたことがきっかけ」と根本さん。漆を7回塗り、貝殻や漆の粉を2回まぶして凹凸を作った。麺棒は桐製で、直径24㍉、長さは80センチ。のし板は縦横ともに90センチ。凹凸により生地との接地面に空気を含ませることで、打粉が少なくても薄く丈夫な生地ができ、そばの風味も楽しめる。つなぎを使わない十割そばの麺も、より薄く、細く切ることが可能になった。
  この日の発表会で根本さんは、幅3センチの生地から60本の麺を切りだした。全国から集まった約50人のそば愛好家らにゆでたてのそばを振る舞った。
  東京で中華料理店のオーナーシェフを務める藪崎友宏さん(45)は、「これはそばを超えたそば。細いのに食感が良い」と話した。
  エンボス麺棒とエンボス延し板は量産せず、根本さんが主催するそば教室で実際に道具を体験した人にのみ販売する。(問)蕎遊庵0284・21・6818。』(以上東山聡志・佐藤友佳記者)
 
  幅3センチというのは昔の一寸のこと。これを何本の麺にするかというのを「切りべら」と言いますが、60本というのは聖蕎・故片倉康雄氏が最初に試みたと言われます。更科特有の超細切りであり、やぶそばには通常適用しません。普通のそばでここまで細くすると食感がほとんど無くなってしまうので、特に昔の太い蕎麦が好きな人には好まれないからです。今回は更科そばに適用したと思われますが、余りにも細いと絡み合ってしまって蕎麦1本1本の食感が無くなり、反って更科の食感を損ねるような気がします。ですが人それぞれ、蕎麦もそれぞれですから、この超細切り蕎麦を味わってみるのも一興だと思います。(終わり)