ビジター用:近況・ニュース

第9回・足利そばフォーラム見学の報告

2017-02-24
  足利市民プラザで行われた第9回足利そばフォーラムと、第6回更科そば打ち選手権は180人以上の観客の熱気に溢れる傾聴と応援の下で成功裡に終わりました。主催者の根本忠明氏による「そば粉の白度」についての学会発表を思わせるような科学的データを基にした講演はとても分かりやすく、しかも他では得られないようなデータでしたので興味深いものでした。少々難しかった面もありましたが、これまでに無かった科学的側面からのアプローチには感心させられました。6種ほどの更級粉について専門分析業者に各種データを取ってもらったので、相当な費用を掛けた貴重なものだったと想像されます。

続いて根本氏の更科生粉打ち(10割)実演が行われました。ビデオで収録したのですが、バッテリーがダウンして途中までしか録画できませんでした(動画参照)。1.2kgを生粉打ちで打ったのですが、延しでの厚さは恐らく1.2mm位だったようで、ひらひらした感じはまるで布を扱っているようでした。さらに驚くべき超ワザを披露し、切りにおいて途中で駒板から左手を外し、右手の包丁だけで見事に同じように切りを続けたことです。のむさんも試みてみましたが、駒板は動いてしまうし、幅が定まらず、とても不可能なことです。こんな魔術的ワザは初めて見ました。なんでも切りの途中で電話があった場合に便利だとのこと。切りの際に音がほとんど聞こえず、包丁が止まることなく回転させるようにして切っていくのが根本流の特徴です。

競技会は11名の参加により行われました。1200gの更級粉と小麦粉の混合粉(外二=10:2)を熱湯で練り、50分以内に蕎麦に仕上げて、その全体を評価するというものです。審査員の人数は確認しませんでしたが、6名ほどはいたと思います。審査の結果、順位が1位から3位まで発表され、1位はつい昨日東京(台東区)で全麺協の四段位を取った川鍋敏雄氏が獲得しました。2位は米川雅子さん、3位は優勝を期待されていた和田勇氏でした。のむさんは和田氏を応援に行きましたが、途中で通りすがりの人に道を聞いたら、その人も和田さんを応援に来た人で、しかものむさんの名前を知っていました。私にとって初対面でしたが、その人(赤尾さん:三段)はそば仲間から情報を得ていたのと、例のNHKの「クールジャパン」を見ていたので、私の顔がすぐ分かったようです。奇遇というのはあるもので、赤尾さんと一緒に和田さんを応援しました。他にも何人か知っている人がおられ、特に小川道場の関さんはやはり優勝の期待が掛かっていたようです。
 
  勉強と競技会の観戦の両方を味わえるのがこのフォーラムの素晴らしいところで、しかも無料というのは驚きです。根本氏にはお礼の言葉をこの場を借りて差し上げたいと思います。

帰りには根本氏の経営する蕎遊庵のすぐ上にある「伊とう」という喫茶店風蕎麦屋に寄り、赤尾さんと蕎麦とコーヒーを楽しみました。さらにのむさんは帰り掛けに佐野を通ったので佐野ラーメンを食べましたが、これはとても推奨できないものでした。たまたまその店が悪かったということで、佐野ラーメン自体はおいしいと思います。(終わり)